横山光輝版「史記」

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友人に貸していた、横山光輝版「史記」(文庫)が戻ってきたので、久しぶりに全巻読破。

史記は、中国の前漢武帝の時代(紀元前91年頃)に司馬遷によって編纂された古代中国の歴史書です。
それを、横山光輝さんがマンガ化したものが今回ご紹介する「史記」。

管理人は、小学生の頃に三国志の漫画を読んで中国の古代史に興味を持ち、中学生になってからは、小説(吉川英治版)の三国志を読破して、司馬遼太郎(このペンネームは、「司馬遷に遼(はるか)に及ばず」という意味だそうです)版の項羽と劉邦も読みました。

神話時代の中国から春秋戦国時代、中国最初の統一国家「秦」(始皇帝・万里の長城といえばピンときますよね?)、さらに始皇帝死後の混乱(世界初?の農民一揆を経て)、項羽と劉邦の対決、劉邦による漢帝国建国後の血の粛清まで。
中国4000年の歴史ではありませんが、とてつもない悠久の流れを感じさせてくれます。

もちろん、日本への影響も大きく現在も使われている故事成語が多数この史記で由縁となったストーリーとともに語られています。
一例をあげると・・・

  • 「先んずれば人を制す」
  • 「臥薪嘗胆」
  • 「国士無双」
  • 「屍を鞭打つ」
  • 「四面楚歌」
  • 「右に出る者なし」
  • 「流言蜚語」
  • 「完璧」

などなど。
特に日常的にも使われている、バカ=馬鹿の語源となった(という説がある)、「鹿をさして馬という」という話があります。
以下、Wikipediaから引用

秦の2代皇帝・胡亥の時代に権力をふるった宦官・趙高が、あるとき皇帝に「これは馬でございます」と言って鹿を献じた。皇帝は驚いて「これは鹿ではないか?」と尋ねたが、群臣たちは趙高の権勢を恐れてみな皇帝に鹿を指して馬だと言った。

三国志から中国の歴史に興味をもった方にも是非読んでもらいたい本ですが、自分も小説は読んでいません
抜粋版といえるこの横光版でも歴史に触れるには十分かなと。。
オススメです。

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